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ポエム置き場

10年振りに入院した

今年の1月にスキーで前十字靭帯断裂をして、その再建手術があり二週間弱ほど手術を含めた入院をしていた。ありがたいことに会社から病院からの就業がOKだったので仕事をしながらの入院だったが、その時に溜まったナレッジだったり、個人的に久しぶりの入院生活が興味深いことが多かったので備忘のために雑に書いておく。

 

あってよかったものたち

外部ディスプレイとキャプボ

iPad OS17からUVCサポートをしていて、HDMI to USBのキャプボ買うことでiPadHDMI入力の外付けディスプレイとして使えるようになって、これが意外と良かった。Switchにも使えるし多分ワーケーションとかの用途とかいい。

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(SideCar使えばいいじゃんという話だが、諸事情でAppleアカウントが一緒にはできないので利用できなかった)

 

多重構造のステンレス製のマグカップ

術後は車椅子や松葉杖での移動になるから基本的に手が開かないので太ももとかでホールドしながら移動することになる。のでマグカップは多重構造だと触った時に暑かったり冷たかったりがないのが良い。さらに蓋があるとこぼれにくいし保温・保冷にもなるので蓋付きがオススメ。ちなみに自分はこれを使った。

回線

povoを会社の人におすすめされて使ってみた。自分はデータ専用で契約したがmnoなので通信速度が安定していてなかなか体験が良かった。YoutubeとかAmazon Primeとかの動画も止まることなくサクサク観れた。病院でダンジョン飯を一気見してしまった。ダンジョン飯、ああダンジョン飯

サコッシュ

車椅子や松葉杖での移動になるから、両手が開かないことを前提にするとサコッシュがあるだけでだいぶ楽。スマホとか財布とか貴重品を入れて持ち歩けるし、サッと出しやすいのが良い。チャックタイプがおすすめ。

汗ふきシート

手術になると抜糸まで入浴制限があるので、身体を拭くことになる。が、毎日体を拭いてもらえるわけじゃないので(病院によるが自分は3~4日に1回くらいの頻度だった)汗拭きシートがあるとちょっと体臭気になるなーという時に便利。自分は使ったことがないけどドライシャンプーとかは良いのかもしれない。

あったほうが良さそうだと思ったものたち

無線密閉型ヘッドホン

病院は深夜でも稼働している。点滴交換やら急変、急患など深夜でも常にバタバタしていたりするので仕方ないことではあるがどうしても起きちゃう。イヤホンや耳栓でもいいかもしれないが、ずっと耳の中に入れておくのは耳が湿ってくるのでなんか微妙だし、気がついたら片方だけ行方不明になったり、ベッドの下に落とすと結構厄介。なのでヘッドホンがちょうど良さそうだと思った。特に夜ヘッドホンをして眠るのがフィット感も込みでちょうど良いかもと感じた。これは個人差あるかもしれない。

 

PCの充電対応可能なモバブ

個室では無い場合仕事の都合上MTG等々でベッドを外したりすることがある。その際にPCの充電がなくなるとしんどいのでPCの充電ができるモバブがあるだけで気持ちも安心。特にMTGが多い・続く時は便利。

 

 

ここからは入院しての感想。

 

世間では看護師不足と言われているが改めて実感した。マジでみんな忙しい。鳴り止まないナースコールが全てを物語っている。看護補助員という仕事があり、看護師の指示に従って医療行為を伴わない業務を担当するのだと教えてもらった。病院にもよるが免許や資格等は必要ないらしい。

 

あとは整形外科特有らしいが、仕事しながら入院する人は今どきは結構いるらしく、洗髪してもらいながらMTGしてる人とかいましたよー、時代ですね〜って看護補助員さんと喋っていた。普段意識することは無いけども医療従事者からすると出社前提だから確かにびっくりする事象だよなぁとしみじみ。

 

また、10年振りの入院だったのだけれども、看護師がノートPCを専用のキャスターに置いてPCと共に移動している光景に個人的にはビックリした。もしかすると現役の医療従事者からすると当たり前だろ!という話なのかもしれないが、当たり前に電子カルテになっていてPCスキルが自然と求められる時代なんだなーと改めて感じた。しかも専用のWi-Fiが敷設されていて、病室内ではどこでも使えるように設定されているようだった。ちゃんと日々技術は進歩している。すごい。

 

また、入院患者は朝昼晩体温を計測して、看護師に心身の状態込みで報告するのだが、ナースコールもものを落としたから取ってくれ、というものから緊急のものまで様々で、緊急度による対応を個別で人間が判断してチームで連携して処理をしている。この辺りはSREのシステムエラー発生時のチケット管理だったり、メトリクスを定期的にとってモニタリングしているような仕組みになんとなく似ているなーとぼんやりと眺めながら考えていた。

 

今後、医療DXやAIの台頭によって病院も効率化の流れが確実に来るんだろうなーとは思ったが、特にAIは人間に深く関わる部分なのでどのようにデザインされていくのかはちょっと難しくも興味深いテーマだなぁ、と感じた。

 

個人的には血管が細くて採血が大変なので魔法のテクノロジーで採血の成功率が限りなく100%に近づくソリューションとか欲しいなって思った。めちゃくちゃ個人的な要望だけど。

 

それではみなさま快適な入院ライフを。

 

 

 

 

個人的にこれをやりたかったので満足。